風に吹かれて

MKKが好きなことを書いたり、怒ったりするブログです。

ハリー・ポッターと私

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前々回に「今度はハリー・ポッターについて書きます」みたいなこと書いておいてスルーしてしまいました。待っていた方(いないか?)、申し訳ありません。適当な性格をさらけ出してしまいました・・・。

明日、テレビで『死の秘宝』を放送するのでがんばって書きます!

 

以前も書きましたが、私はハリー・ポッターが大好きです。出会ったのは18歳の時でした。ちょうど『秘密の部屋』が出版される直前に妹からすすめられて『賢者の石』を読み始めて、一晩で読んでしまいました。本を読むことは好きでしたし、楽しんで読んでいたつもりでしたが、ファンタジーの世界にどっぷり浸って子どものようにワクワクしながらページをめくったのはたぶん絵本以来の経験だったと思います。

 

※有名な作品なのでネタバレで書きます。原作未読で映画も見ていないという方はご注意を!!

 

両親は亡くなり義理の親である伯父の家の階段下の物置に住み、小さな体でメガネをかけていて額には稲妻型の傷。もうこれから何かないわけがない!!みたいなシチュエーションに鼻息を荒くしてページをめくっていました。

フクロウが手紙を運んできたり、どでかいハグリットがハリーを迎えに来てダイアゴン横丁で学用品を買ったり、キングス・クロス駅の9と3/4番線に向かうためにレンガの壁に飛び込んだり、ホグワーツに向かう汽車の中でロンとお菓子を食べたり、制服のローブに着替えたり、大広間で組み分け帽子をかぶって入る寮を決めたり、もう『賢者の石』は私のハートを鷲掴みにして離しませんでしたし、私もしがみついてしまいました(笑)

私はもともと『ゼルダの伝説』などの中世ヨーロッパを舞台にしたRPGや魔法、妖精、エルフが出てくるアニメが好きだったのですが(最近そのことに気づきました!)、人間界と魔法界を自然な形で結びつけた『ハリー・ポッター』は衝撃的でした。

 

義理の両親の家の階段したの物置に住んでいて、魔法の力があり箒で飛ぶこと以外は特別な才能があるわけでもないどこにでもいそうな男の子、ハリー。彼が主人公でなければ私はここまでこの物語にのめり込むことはなかったでしょう。ヴォルデモートという凶悪な魔法使いの魔の手から逃れて生き残った男の子として特別扱いされるハリーですが、その状況に戸惑いながらも学校を楽しみ、懸命に生きていく彼とは共通点がほとんどないにも関わらず感情移入して私もひと時ですがホグワーツで生きることができたと思っています。10代後半になって素晴らしいファンタジーを読んでその世界にどっぷり浸るという体験ができるなんて思ってもみませんでした。

確か『アズカバンの囚人』までは映画のキャストや映像を見ないで原作を楽しむことができたのですが、これも素敵な経験でした。監督や俳優陣、映画の世界観や映像はもちろんすばらしいのですが、私が想像した私だけのハリー・ポッターの世界に浸れたのは幸運でした。映画を見てから原作を読んだ人にはちょっとむずかしいことなのではないでしょうか。

初期のホグワーツでの生活や授業風景も魅力的なのですが、心躍ったのはハロウィーンやクリスマスのシーン、あとハリーの親友であるロンの家、隠れ穴での暮らしぶりは本当に楽しく読むことができました。日本でもハロウィーンやクリスマスを祝う習慣は一般的になってきましたが、ハロウィーンは仮装してお祭り騒ぎ、クリスマスは子どもと恋人たちのイベントという雰囲気が強く、どちらかというと引っ込み思案(?)な私は思い切り楽しむことができないのですが、ホグワーツのそれらは本を読んでいるだけで心から楽しむことができました。学校内の飾りつけや料理、そしてクリスマスの朝に届いている家族や友人からの心のこもったプレゼント。 ロンのお母さんが編んでくれたセーターはぐっとくるものがあります・・・・。この手編みのセーターのレプリカがUSJで販売されているのですが、いやぁ、わかってらっしゃる!!(素材がウールシルクで14000円もするので買うのは考えちゃいますが(笑)

 

児童向けのファンタジーといっても後半になるに従って話はどんどん暗く入り組んだ内容になっていきます。好きな作品はかなり感情移入して読んでしまう私にとっては『不死鳥の騎士団』くらいからおもしろいけれど読むのがつらくなってきましたが、このダークさがあるからこそ大人をも虜にするベストセラーになったのでしょう。

 

映画のキャストのハリー役のダニエル、ロン役のルパート、ハーマイオニー役のエマは決まった時点から「かわいい!適役!!」と熱狂してネットで追っかて初期は映画雑誌も買ったりしたものですが、私が特に好きな俳優さんはスネイプ役のアラン・リックマンとマクゴナガル役のマギー・スミスです。彼らの存在がハリー・ポッターの世界をより奥深いものにしたと言っても過言ではないでしょう。

マギーは『天使にラブソングを』に出演していることでも有名ですが、最近では『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』や『ダウントン・アビー』などにも出演し、すばらしい演技を見せてくれています。私は彼女の厳しさとやさしさを含んだ視線が大好きなのです。あんなおばあちゃんになりたいですね。

『賢者の石』でアラン様(と普段から呼んでいるのでここでもそう呼びます)が演じるスネイプの姿と声としゃべり方には感動しました。だって私が想像していたスネイプはもっとねっとりした髪で背が低くて痩せていて陰鬱そうな目をしていて少し古びたローブを着ていたんですもの!でも、アラン様のスネイプの方が100万倍いい!!あの声にすっかり惚れ込んでしまい、DVDを見るときはアラン様のシーンを何度も繰り返し見てしまうほどです(笑)

私はすっかりアラン様の虜になってしまいましたが、彼は今年の1月14日に膵臓がんで亡くなってしまいました。とても残念ですし、さみしくて仕方ありません。一度でいいからアラン様にお会いしたい(一方的に見るだけでもいい)と思っていたのですが、映画を見て彼のお姿と声を目と心に焼き付けることにします。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

ハリー・ポッター愛が強すぎて1人でロンドンに行ったり、USJにハリー・ポッター・エリアができてから何度か遊びに行っているのですが、長くなりそうなので改めて書こうと思います。(今年4月にUSJに行ったのですが、アラン様追悼の気持ちを込めてスネイプの杖を買い求め、スリザリンのタオルマフラーを巻いてスタジオ内を闊歩しました!)

 

 

 

余談ですが、こちらはハリー・ポッターの世界を疑似体験できます。関連の施設があるわけではないですが、イギリスの雰囲気を楽しめます。

www.british-hills.co.jp

大学の研修で利用したことがあるのですが、冬季にはホグワーツの制服のような防寒マントが部屋に置いてあり、着るとホグワーツ生気分を味わえます!