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風に吹かれて

MKKが好きなことを書いたり、怒ったりするブログです。

『おとなになるってどんなこと?』 吉本ばなな

2月は暇な時期なので読みたかった本を読み、お金をかけずに遊ぶことに全力を注ぐことに決めました!
というわけで、昨日読んだ本の感想を。

 

吉本ばななさんの『おとなになるってどんなこと?』を読みました。

Twitterにも少し感想を書いてしまったのですが改めて書きます。

 

私は10代後半から今まで吉本さんの本に支えられて生きてきたようなものなのですが、どうしてこんなにも彼女の本に惹かれるのか理由がわかりました。繊細なところと図太いところが同居しているところ、子どもの頃にうつ状態を経験しているという共通点がありました。(18歳の時に一緒に住んでいた祖母が突然亡くなり、その数か月後にとてもお世話になっていて大好きだった英会話の先生が亡くなってしばらくカウンセリングに通いました。)

 

自分の中の子どもの部分を認めること、自分の感覚を大切にすること、がんばって『普通』を目指さなくてもよいこと、得意なことに逃げなくてもよいことなどを10代の人たちにもわかるように、そして大人の私が読んでも心に響く言葉で書かれていました。吉本さんが時間をかけて言葉を丁寧に選んで書いたのだなということがわかり、あたたかい気持ちになりました。私は私のままでいい、そう思わせてくれる本でした。

 

本の中に「辛かったり、苦しかったり、面倒だったりするのは充分に生きていない状態だから」という一文がありました。なるほどと思ったと同時に「吉本さんってやさしい小説を書く人だけれど、厳しい人でそこが大好き!」と思いました。私は人生を楽しみつつも辛かったり苦しいこともあるので、おそらく充分に生きていない状態なのでしょう。

何年も厳しい練習を重ねたスポーツ選手がベストな状態で試合に臨み、リラックスしているのに集中もしていて体も滑るように動いてすばらしい記録が出るみたいなことが「充分に生きる」ことなのだと解釈しましたが、この状態を実現するにはどれだけ努力を重ねればいけないのか。

私はまだまだやらなければいけないことがあると再確認させられ、気持ちが引き締まりました。子どもだけではなく、生き方に迷っている大人にも是非読んでいただきたい本です。